代表挨拶
社会保険労務士大澤事務所の代表、大澤朝子と申します。
私が社会保険労務士になったきっかけは、ほんのちょっとした偶然でした。
20代後半の頃、関東労災病院という病院のそばを歩いておりましたら、「社会保険労務士」の名前が書かれている大きな看板があって、その中に女性の方の名前を見つけたのです。へー、女性でもこのようなごっつい仕事をしている人がいるんだと、その時、何となく深く印象に残ったのです。
その後は、会社と家庭の両立で多忙な日々は続き、自分の人生を省みる暇もなく働き詰めでしたが、30代半ばころから、こうして人に使われる仕事ではなく、「起業」して自己の力を発揮してみたいと思うようになりました。
しかし、「起業」といっても、特別な技術や能力があるわけではありません。
何せ、大学卒業後は、教育関係の会社で小学生の社会科教材を作ったり、添削者を管理する仕事などをしていたのですから。
そこで、まずは当時興味のあった「消費生活アドバイザー」の資格を取ったところ、俄然、資格取得のノウハウが分かり、今度は、本気で「起業」するために何か資格を取得しようと思い始めたのです。
昔見た「看板」が心の底にうずくまっていたのでしょう。
次第に、「社会保険労務士」として起業しよう! と心の中で決めるようになっていきました。
もちろん、その頃は、社会保険労務士って、どんな仕事をする人? というレベルで、その内実は何も知りませんでした。計画性のない無鉄砲な話です。
ところが、試験に合格するためには、資格の学校に行かなければと土・日に学校に通い始めたところ、これが面白い。社会保険労務士の試験勉強が全て興味のあることだらけでした。
最初は、労災保険って何ですか? というレベルだったのですが(笑)、まずは労働基準法から勉強していくのですが、先生の講義が余程よかったのでしょう。どんどん試験勉強にはまり、絶対、1年以内に合格してみせるぞ、と決意し、会社の行き帰りはもちろん、子どもが寝静まった時間に深夜まで勉強し、睡眠時間は1日3〜4時間というのを8ヶ月続けて、見事? 勉強開始8ヶ月で一発合格しました。
忘れもしないその時の合格率は9.8%でしたから、余程、社会保険労務士という仕事に縁があったのでしょう。
平成5年、会社を辞め、埼玉県大宮市(現さいたま市)で開業しました。
いざ開業してみると、顧客はゼロなわけですから、収入もゼロ。
試験勉強はしてきましたが、労働法や公的年金の知識は今から思えば「ひよこ」のようなもの。
目の前に道はなし、お先真っ暗、自信なし、の連鎖でも、とにかく飛び込み訪問からと自転車のペダルを踏み出し、手作りの「事務所だより」を持って営業に走り回りました。
なかなか仕事は取れません。労基署や社会保険事務所の仕事をもらって外回りもしましたが、仕事は取れません。訪問先の従業員にはバカにされ、ひどいときはひじ鉄砲をくらったこともあります。
その頃、先輩の社会保険労務士の先生に言われた言葉があります。
「社労士は、一に勉強、二に勉強だよ。毎日、勉強を怠るな」というものでした。
そこで、飛び込み訪問をする傍ら、銀行の年金アドバイザー2級の試験を受けて全国12位で合格したり、労働法関連の参考書や試験問題作成の仕事にありついたりと、少しずつ仕事と知識を増やしていきました。第二の勉強期間です。
お陰さまで、そんな地道な努力? が功を奏したのか、飛び込み営業で何件かのお客様を得、また、資格の学校で、社会保険労務士試験の講師を務めたり、同業者と社労士試験の参考書を出したりと、細々ながらも社会保険労務士としてスタートをすることができました。
・・・あれから、20年。
今では東証一部上場企業様の相談顧問も務めさせていただくほどになりました。
思い起こせば一冊の本になるくらい様々なことがありましたが、過ぎ去ってみれば、それらの苦労がすべて社会保険労務士として血肉になっていると、今では思えます。
また、埼玉県社会保険労務士会の推薦を受けて、平成16年4月から裁判所の民事調停委員を8年間、平成19年4月より司法委員を5年間、務めさせていただきました。
これも、社会保険労務士として労使トラブル解決に奔走する上で糧となってくれました。
民事調停とは、簡易裁判所で、紛争当事者が裁判外で「話合い」によって紛争を解決する制度で、1事件につき、裁判官1名と民事調停委員2名の3名により紛争解決が行われます。
司法委員は、簡易裁判所の「裁判」において、裁判官を補佐し、訴訟当事者の和解の席に同席して、話合いを補佐する役目を担います。いずれの職務も社会保険労務士業との兼業で行いました。
ここで、裁判官の考え方を知ったり、訴訟の現場を踏んだことは、社会保険労務士として私の大きな財産です。
現在の事務所は、東日本大震災を機に引っ越した事務所で、旧大宮市内の「第一産業道路」沿いにあります。
今までの事務所より更に広くなって、また桜の時期は付近は満開になりますので、いい場所に事務所を持てたことを嬉しく思います。
弊事務所は、会社の成長を願う、志の高い方の成功をサポートさせていただきたいと考えております。
御社の成功は従業員とその家族の幸せにつながります。
御社の成功は私たちの喜びでもあります。
どうぞ、ご縁あってお会いできる日を心よりお待ち申し上げております。